「最近、なんだか気分が落ち込みがち…」「眠れない日が続いて、いつまで経っても不安が消えない」。日々の仕事や生活を送るなかで、このような心の不調を感じている方もいるのではないでしょうか。
心の健康も体と同じように、ケアが必要です。しかし、いざ心療内科を受診しようと思っても「たくさんあるクリニックのなかからどうやって選べば良いのか分からない」という方は少なくないでしょう。
そこで、この記事では心療内科の選び方を中心に解説していきます。他にも、心療内科を受診した際の流れや事前に確認しておくこと、心療内科で受けられるサポートについてもご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
Contents
気分が落ち込む、不安になる、眠れないなどの症状が続く場合は心療内科へ
もし、以下のような症状が一定期間続く場合は、心療内科の受診を検討しましょう。
● 気分が落ち込む:何をしても楽しめず、普段の生活が億劫に感じる
● 不安が強い:理由なく不安や恐怖が頭から離れない
● 睡眠の問題:寝付きが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚めてしまう
● 体の不調も感じる:食欲がなくなる、頭痛や胃痛などの体の症状が出る
こうした症状に悩まされていると、次に気になるのは「どの心療内科に行くべきか」ということです。
心の治療は目に見えないので、一般の方が治療技術の高さを見極めるのは難しくなります。そこで、大切になるのは「担当医との相性」です。自分が安心して話せる医師や、自分のペースで治療を進めてくれる医師がいる心療内科を選ぶことが、心療内科での治療を成功させる鍵となります。では、それを前提としたうえで「心療内科の選び方」を見ていきましょう。
心療内科の選び方のポイント
心療内科の選び方のポイントは以下の4つです。
● 初診の予約の取りやすさ
● 心理療法やカウンセリングも可能か
● 相性が合わなかったら先生の変更が可能
● 通い続けることを前提にしない治療方針
それぞれ詳しく見ていきましょう。
初診の予約の取りやすさ
心療内科に通い始める際、スムーズに初診を受けられるかどうかは大切なポイントです。予約が取りづらい心療内科にこだわると、待っている間に症状が悪化してしまう可能性があります。特に、予約枠が限られていると、希望する日時での受診が難しくなる場合もあるため、予約が取りやすいかどうかを確認しておきましょう。
ちなみに当院では、WEBで予約が可能です。24時間空き状況を確認できるので、予約が取りやすくなっています。また、2回目以降の診療からはオンラインでも受けられるようになり、足を運ばずに受診ができます。心療内科選びで困っている方は、ぜひ検討してみてください。
心理療法やカウンセリングも可能か
薬による治療だけでなく、心理療法やカウンセリングを取り入れているかどうかも心療内科の選び方として重要なポイントになります。
薬以外の治療法としてよく用いられるのは「認知行動療法」です。認知行動療法は簡単にいうと、マイナスな思考パターンからプラスの思考パターンに変えるためのトレーニングのことです。
また、カウンセリングでは、カウンセラーと話をしながら自分の気持ちを整理し、ストレスの原因や解消法を見つけることができます。
相性が合わなかったら先生の変更が可能か
繰り返しになりますが、心療内科での治療において医師との相性はとても重要です。
ただ、初めての診察で「この医師とは少し合わないかも」と感じることもあるでしょう。そのため、あらかじめ担当医を変更できるかどうかを確認しておくとよいです。基本的に、複数の医師が在籍するクリニックであれば、医師を変えられることが多い傾向があります。
また、通院し始めてから医師の変更を申し出るのは伝えにくいと感じるかもしれません。しかし、考えている以上に相性が悪く変更を申し出る方はいるため、気軽に伝えてみてください。
通い続けることを前提にしない治療方針か
心療内科での治療は、通院を長期にわたって続けることが目的ではなく、日常生活を自分の力で前向きに過ごせるようになることが目的です。そのため、クリニックを選ぶ際には「通い続けることを前提にしない治療方針」をとっているかどうかを確認しましょう。
心療内科を受診する前に確認しておくこと
心療内科の受診を考えている方にとって、初めての受診は不安を感じるものです。しかし、あらかじめ受診前にできる準備や初診時の流れを知っておけば、不安が少し軽くなり、スムーズに治療を始めることができます。
症状の経過や相談したい内容
心療内科での診療時間は限られています。限られた時間を有効に使うために、以下について整理し、メモしておきましょう。
● 症状の経過:どのくらい前から、どのような症状が続いているか
● 生活への影響:仕事や家庭生活、日常の活動にどう影響しているか
● 過去の治療経験:他の医療機関での治療歴や服用していた薬があれば
● 生活習慣やストレス要因:最近の生活の変化やストレスのもと
● 聞きたいことや確認したい内容:医師に伝えたいこと、相談したいこと
上記の内容をメモして持参することで、医師に症状をスムーズに伝えることができ、診断や治療方針を決めやすくなります。さらに「伝え忘れ」「相談し忘れ」をなくせるので、より問題を解決しやすくなるはずです。
初診時の流れと診察内容
心療内科を受診した場合、クリニックによって多少異なりますが、一般的には以下の流れで診療が進みます。
1. 来院したら問診表に記入する
2. 臨床心理士による事前問診や心理検査を受ける
3. 医師による診察を受ける
4. 必要に応じて採血を受ける
5. 必要に応じて処方箋を受け取り、会計をする
初診の場合は1から5まで1時間~1時間半程度が目安です。
医師による診察では、問診票や臨床心理士の問診を踏まえて、より詳しく話を聞きます。
心療内科と一口に言っても、得意とする分野や治療法が異なります。たとえば、依存症を専門にしているところや、うつ病や適応障害を専門にしているところがあります。
そのため、受診先の心療内科が症状の専門外であったり、他の医療機関の方がより適切な治療が受けられると医師が判断した場合は、さらに専門的な治療が受けられる医療機関を紹介してもらえることもあります。
心療内科クリニック受診~通院終了まで
通院の間隔や継続期間の目安
通院の頻度や治療の継続期間については、症状や回復の度合いにより異なります。初めは週に1回から数週間に1回のペースで通院し、症状の改善に合わせて通院間隔を少しずつ調整していくのが一般的です。無理のない範囲での通院頻度を提案してもらえるので、日常生活に支障なく治療を進めることができます。
また、治療期間についても、心療内科では患者様が日常生活を安定して送れるようサポートしながら、適切なタイミングで治療を卒業できるように調整していきます。
まとめ
この記事で紹介した、心療内科の選び方を参考に、症状や生活に合った心療内科を見つけてみてください。安心して相談でき、適切な治療が受けられる心療内科に受診できれば、きっと心身の不調も少しずつ軽くなっていくでしょう。
もし「なかなか受診したい心療内科が見つからない」「信頼できる心療内科を受診したい」という方は、ぜひ当院の受診をご検討ください。