片頭痛とは?日常生活でできる3つの対策

天気が悪い時、寝過ぎてしまった時、お酒を飲んだ時などに突然症状が表れる「片頭痛」。片頭痛の発作が起こった日はとても辛く、生活や仕事がままならないこともしばしばあるでしょう。そのため「少しでも症状を和らげたい」と思っている方が多いはずです。

そこで本記事では、日常生活の中でできる片頭痛対策を中心に解説していきます。片頭痛とはどのようなものなのかについても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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片頭痛とは

片頭痛は、頭の片側もしくは両側がズキズキと痛む頭痛で、こめかみを中心に痛むことが多くなっています。頭痛のほかにも付随した症状が表れ、日常生活に支障をきたします。

片頭痛の全国調査によると、15歳以上で片頭痛がある人は8.4%いて、男性よりも女性の方が約3.6倍多いと報告されています。一般的に、年齢が上がるごとに片頭痛で悩む人が少なくなり、70代になって片頭痛で悩む人は非常に少ないと言われているのも特徴です。

時折「偏頭痛」という表記を見かけますが、同じ頭痛を指しています。しかし表記としては、医学的に「片頭痛」の表記が正しいです。

片頭痛の原因

片頭痛がどんなメカニズムで起こっているのかについて、現在までの医学ではわかっていません。ただ、片頭痛の病態として3つの説が考えられています。

1つ目は血管説。1940年代に提唱されたもので、脳血管が収縮することで虚血状態になり、その後、急激に血管が拡張されることで周囲にある痛みを感じる神経を刺激し、頭痛が起こるというものです。2つ目は神経説。1981年に提唱されたもので、神経細胞の活動の変化によるものという説です。3つ目は三叉神経血管説です。三叉神経は、主に顔の感覚をつかさどる神経で、三叉神経が”何らか”の刺激で興奮して痛みを起こすというものです。何が刺激で興奮するのかは定かではありません。

このように、3つの説が片頭痛の原因として考えられていますが、今のところはハッキリしていないのが実情です。

片頭痛の症状

片頭痛の症状は主に次の3つです。

  • 頭痛
  • 吐き気・嘔吐・下痢
  • 光・音・臭いに敏感になる
  • それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。

    頭痛

    片頭痛による頭痛は、片側または両側で痛みが生じます。脈を打つように痛んだり、ズキズキと痛んだりするのが特徴です。痛む時間は、4時間〜72時間継続するとされています。

    痛みが月に15回以上、3ヶ月続けて見られる場合は「慢性片頭痛」と診断されます。慢性片頭痛になる場合は、お酒の飲みすぎや悪い生活習慣などが影響していることが多いです。後ほど紹介する「日常生活でできる片頭痛対策」で対策を把握して、きちんと実行することが大切になります。

    吐き気・嘔吐・下痢

    片頭痛では、吐き気や嘔吐、下痢といった症状が見られます。

    片頭痛は消化器との関係が深いと言われています。実際に、片頭痛が生じた方で胃腸の病気を診断されたケースが多くあるのです。

    光・音・臭いに敏感になる

    片頭痛が生じると、光や音、臭いに敏感になります。たとえば、車のライトやパソコンの光、クラクションの音、満員電車での臭いなど、さまざまな場面でその影響が感じられます。

    光に関してですが「閃輝暗点」と呼ばれる症状があります。片頭痛がある人の約3割で表れるとされる頭痛の前兆で「晴れた日の水面を見ているようなキラキラした光」や「水玉のような模様」などの視覚症状が生じることがあります。5分〜60分程度で収まり、その後に頭痛が起こるのが特徴です。

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    日常生活でできる片頭痛対策

    では、片頭痛の症状に対して、日常生活でできる対策をご紹介します。主な対策は3つです。

  • ストレスを解消する
  • 健康的な生活習慣を送る
  • 睡眠習慣の改善をする
  • 1つずつ見ていきましょう。

    ストレスを解消する

    片頭痛の原因はわかっていませんが、ストレスが溜まっているときに片頭痛が出やすいのは事実です。そのため、ストレスの解消は片頭痛対策として有効だと考えられます。片頭痛自体、長く続く痛みやほかの症状でストレスが溜まりがちです。ストレスが溜まり、片頭痛が生じ、さらにストレスが溜まって片頭痛が生じやすくなるという負のループに陥る可能性があります。なおさらストレスの解消は必要でしょう。お風呂にゆっくり浸かる、マッサージをしてもらうなど頭痛がある時でもできて、片頭痛の誘因(強い光や音など)にならないストレス解消法を実践してみてください。

    健康的な生活習慣を送る

    寝不足や寝過ぎ、食事の時間がバラバラであったり、偏った食事ばかりをしていたりすると、片頭痛を引き起こすきっかけになる可能性があるため、規則正しい生活を送ることが大切です。

    食事に関してですが、赤ワインやチーズ、チョコレート、柑橘類などに含まれている成分によって片頭痛を引き起こすことがあると報告されています。もし、これらの食品を摂取して片頭痛が起こってしまう場合は避けた方がよいでしょう。

    反対に、ビタミンB2やDHA、マグネシウムといった成分が含まれている食品は、片頭痛の予防に良いとされています。バランスの取れた食事をしたうえで、これらの成分が含まれた食品を積極的に摂取してみてはいかがでしょうか。

    頭痛ダイアリーをつける

    頭痛ダイアリーは、自身の頭痛の状況を観察して記録に残すことです。頭痛ダイアリーには、次の内容を記載しましょう。

  • 頭痛が起こった日時
  • どんな痛みだったのか
  • どのくらいの時間痛みが続いたか
  • 前兆があったか
  • 頭痛の前にきっかけになるようなことはあったか
  • 頭痛が起きた時ほかの症状はあったか
  • 頭痛が起きたときはどのように過ごしたか
  • 上記の内容を記録しておけば、自身の片頭痛の特徴が分かり、対策しやすくなります。また、受診して医師に診てもらうときに、片頭痛の症状を詳しく伝えられるため効果的に治療できるようになるのもメリットです。片頭痛は毎日起こるわけではないため、それほど記録に時間はかかりません。少しでも片頭痛の症状を緩和するために、頭痛ダイアリーをつけておきましょう。

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    片頭痛の診断

    次の1〜3を満たす頭痛が5回以上ある場合、片頭痛の診断されます。

    頭痛が4時間~72時間続く(未治療もしくは治療が無効の場合)
    頭痛の特徴が「片側性」「拍動性」「中等度~重度」「日常的な動作で強くなるもしくは痛まないように避けている」のうち2つ当てはまる
    頭痛が生じているとき「悪心または嘔吐(あるいは両方)」もしくは「光過敏および音に過敏」の症状がある

    当てはまらなかった場合は、片頭痛ではなく緊張性頭痛や群発頭痛など、別の頭痛である可能性があります。まだ受診していない方は自己判断をせず、きちんと医師に診てもらうことが大切です。

    片頭痛の治療

    はじめに、片頭痛を完治させる治療法は発見されていません。現在の片頭痛治療では、急性期治療と予防療法の2種類が行われています。

    急性期治療では薬を使った治療が主です。使われる薬は、アセトアミノフェンや非ステロイド系抗炎症薬、エルゴタミン、トリプタン、制吐薬です。片頭痛の程度によって使い分けています。トリプタンに関しては、非ステロイド系抗炎症薬を使って効果が見られなかった場合に処方するケースが多いです。いずれの薬剤も吐き気や嘔吐の副作用があるため、制吐薬との併用は必須になります。

    片頭痛がつらいときはオンライン診療

    病院を受診したくても、片頭痛がひどくて動けないこともあるでしょう。そんなときはオンライン診療がおすすめです。わざわざ病院に行くことなく受診でき、薬も郵送してもらえます。頭痛や吐き気といった症状がひどいときに無理して動くと悪化するおそれがあるため、片頭痛の悪化予防にもなります。経済的な面で考えると、余計な交通費がかからなくなるのもメリットです。

    また、オンライン診療では24時間いつでも予約ができるのも大きなメリットになります。病院を受診するときは、営業時間内でなければ予約ができないところも多いですが、オンライン診療はそのような心配がいりません。とくに、片頭痛は突然症状が表れるため、予測して予約することは困難です。オンライン診療であれば発作が起こったときすぐに予約できるため、何より安心できるでしょう。

    デメリットとしては、スマホやパソコンでの操作が必要なことと、ほとんどが電子決済になることです。特に、片頭痛では光に敏感になる場合があるため辛いかもしれません。ただ、代わりに家族や友達などに予約を頼むこともできるため、それほど心配する必要はないでしょう。電子決済に関しても、あらかじめクレジットカードや電子マネーなどを準備しておけば対応できます。

    【まとめ】

    片頭痛について解説したうえで、日常生活でできる対策をご紹介しました。片頭痛の症状の予防や緩和のために、ストレス解消や健康的な生活習慣、頭痛ダイアリーの作成をおすすめします。「片頭痛について相談したいことがある」「片頭痛の症状が出てしんどい」といった場合は、当院でもオンライン診療を行っているので気軽にご予約ください。

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